「インターネット広告の担当者になった」
「DXを進めなければならない」
「ペーパーレス、ハンコ無しの方向に進んでいる」
デジタル化、が加速しています。
消費者としては触れていても、これまで企業側(発信側)としてはデジタルに無縁だった人でも、これからは何らかの場面で関わることが多くなっていきます。
今回は、デジタルマーケティングに取り組むときに、意識すべき点、高めていくべきスキルをまとめてみます。
ビジネスの目標が、購入なのか申込なのか、問い合わせなのか、いずれの場合に関わらず、必要な「本質的な」要素を上げてみます。
■デジタル・マーケティング担当者に求められるスキルとは
1.コミュニケーション
2.メッセージ
3.タイミング
4.プロモーション
5.レビュー
■まとめ
■デジタル・マーケティング担当者に求められるスキルとは
デジタル・マーケティングの目的は、
「最適な場所、最適なタイミングで”ユーザー”とつながること」
誰に、どのように、何を、いつ、どこで、
という枠組みで考えることが必要です。
ひとつずつ見てきましょう。
1.コミュニケーション
デジタルを通じて話をする相手は、どんな方でしょうか。
テクノロジーが発展し、例えば広告を発信する対象を、特定の属性や興味関心を持つ層、というターゲティングが可能になっています。
メッセージを発信する側は、相手がどういう人で、どんな課題を持っていて、今どういう状態にあって、といった「直接対面している相手」という意識が必要です。
その「悩み」を解決するために、どんな言葉を使うのか、どんなメッセージをいつ、何回伝えるのか、をコミュニケーションを考える中心に置きます。
大事なことは、そのメッセージを届けたい「人」を想定して、
”直接お伝えする”意識で考えることです。
デジタルではありますが、デジタルであるからこそ余計に、リアルな対面でのコミュニケーションと同等もしくはそれ以上に、深く、個別に考えることが必要です。
Q.どちらがよいコミュニケーションですか
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2.メッセージ
優れたデザインはとても大切です。なんらかの方法でページにたどり着いた際、「これが求めていたコンテンツかどうか」を判断する要素は、デザインによるところが大きいです。発信する側は「誰に」届けるのかを明確にしてデザインを考える必要があります。
そして、広告を発信する側が目標として設定している購入や申込、問い合わせといった「行動」をしていただくためには、デザインと同じかそれ以上に、
伝わる言葉が重要です。
「何を」伝えたいのか、「なぜ」アクションしていただきたいのか、シンプルに直観的に、ダイレクトに伝える必要があります。
例えばECの場合、ここでは「ブランド・コピー」よりも「セールス」の言葉で伝えましょう。デジタル画面での「言葉」は、もしかしたら紙などの「言葉」よりも伝わりにくいことがあります。
伝えたいことを、伝わる言葉で、ダイレクトに発信しましょう
Q.どちらが伝わるメッセージですか
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3.タイミング
デジタルの有意性は、「適切なタイミング」でコミュニケーションを実現できる点にもあります。
例えば、季節やその時に話題になっているニュース、時間や曜日など、「今」そのメッセージを発信する意味、を大切にしましょう。インターネットで情報を見る際、その情報の確かさはとても重要な点です。現段階では新聞やテレビなど、発信するメディアの信頼性は、オフラインのほうが高いのが現実です。
インターネット上の情報に対して、その信頼性を評価する一つの要素は、
情報の新しさです。
1年前の情報よりも今月の情報。更新された情報。リアルタイム性はデジタルの強味です。それをもうひとつ高めるためには、「今、このメッセージを届ける理由」を打ち出すことです。
タイミングは、クリエイティブやフォーマットを超えて最も大事な要素です
Q.どちらが伝わるメッセージですか
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4.プロモーション
作成されたメッセージがよいもの(伝わる言葉になっている)かどうかは、発信側ではなく、受け取り側が決めることです。
受け入れてもらったものが「よいもの」であることを認識しなければなりません。
これには、そのメッセージを対象となる方々へ届ける、発信することが第一歩になります。
広告であれば、適切なターゲティングを実施し、その方々に対して適切なボリュームで配信をすることがポイントです。
ここには、「広告運用」というテクニカルなスキルが必要になります。自社運用にしても広告代理店委託にしても、最低限必要なスキルは身に着けておく必要があります。
広告代理店などに運用を委託する場合は、その運用が適切に行われるために、長期短期のゴール、予算、その商品の位置づけを共有します。またその商品への「思い」も共通認識を持つことで、表現方法や掲載方法を適切にする必要があります。
そして委託しているとはいえ、パフォーマンスや運用にあたっての考え方については常時フィードバックする機会を持つことが大切です。これらの「すり合わせ」を行うには、基本的なスキルを持っていなくてはなりません。
大切な資源(広告費・お金や工数・時間)を、無駄にしないように運用スキルを高めていきましょう。
5.レビュー
実施した広告、またはメッセージ配信については、「定期的に」振り返りを実施することが大事なポイントです。
適切なメッセージだと思って開始しても実はミスマッチが発生していた、必要以上にコストがかかっている、あるいは想定していたよりも表示されない、など、事前に計画していた試算とは異なる結果がでることは”通常”のことだと認識しましょう。
まず大切なのは、事前にある程度の「見込み・試算・シミュレーション」を立てておくことです。次に実際の数値の差異を把握し、その原因について仮説建てをすることで、最適化のフローが回り始めます。初期想定がないとこれらが活かせません。
また、どのようなパフォーマンスになろうとも、
「定期的に」レビューを行うことを最優先に考えましょう。優先事項として「レビュー実施日」をスケジュールし、それを繰り返すことで、最適化のスピード、コツ、感覚が養われます。この「コツ」や「感覚」は、経験値を積み重ねることでしか得られません。
他のビジネススキルと同様に、デジタルマーケティングでも経験値を活かす場面はあります。テクノロジーがいかに進化しようと、自動化が進もうと、メッセージを受け取るのも、メッセージを発信するのも、ヒトなのです。
■まとめ
ここまで5っの「本質的な」要素を上げてみましたが、実は「4.プロモーション」以外は、デジタルスキルではなく、ビジネスのスキルです。
企業のみならず、「デジタルシフト・DX」という言葉が重要視されますが、
デジタルを使えば何でもできる、ということは当然ないわけで、あくまでツールとしての利用、なので、何をおいても「ツールを使いこなす」ビジネススキルが前提になります。
大切なことは、3っ。
・場数を踏んで、経験値を積んで、感性を高めること
・機械化、自動化、それらが適切に動くためには「手動による評価」が必要になること
・デジタルを「手段」として使いこなす、という意識を常にもつこと
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