ターゲティング、CPC、impやらなんやら...
WEBマーケティング担当者は、”専門的な”言葉を使いがちで、敷居が高そうな...
いえいえ、そんなことはありません。
制作やシステムは別ですが、WEBマーケティングは、「マーケティング」と同じ世界です。たまたまデジタルツールを使ったり、ちょっとだけ特殊な言葉を使ったり、それだけです。
自分の場合、どうやって身につけたのかなあ、って振り返ってみると、特別なことはなく、ただひとつ、
「わからなければ聞く、調べる」
それだけだったと思います。
これから、WEBマーケティングに触れる方々へ。15年を超えて「そこ」にいた身から考えること、こうしたらどうかなあ、ってことを伝えていきます。
マーケティングのひとつです
例えば
・実店舗で働いている
・ダイレクトメールで集客している
・コールセンターで電話注文を受けている
みんな「マーケティング」してます。「売上」「件数」という数字や、「どうしたら10%伸ばせるか」と考えたり、「今日は、このところに比べると少ないなあ、なんでだろう」と悩んだり。
限りある資源(人員、時間、お金)を、ビジネス目標に向けて効率的に使うようにするプロセス、それを「マーケティング」とするならば、WEBマーケティングも全く同じです。
専門知識や専門用語
とはいえ、デジタルの世界では特殊な言葉があったり、Googleのテクノロジーを語り合ったり、っていう場面があるわけです。そんな話題に「ある程度」ついていくレベルまで、基礎知識を習得しておくことは必要です。
繰り返しますが、まず必要なのは、「基礎知識」です。専門知識ではありません。
デジタルは「ツール」です。それをどう使いこなすか、というマーケティングの領域では、専門知識が求められる場面はそれほど多くはないのです。
基礎知識であっても(特に若いうちは)いくらでも「後付け」できますし、わからない場面になったら「聞く」ことも、あるいは「調べる」こともできます。高そうに見える壁かもしれませんが、意外に乗り越えやすいと思います。
どうやって学ぶ?
自分が通ってきた道からいくつかご紹介しますが、その前にひとつだけお伝えしておきます。WEBマーケティングを学ぶ、ということは資格の勉強ではありません。例えばECの担当者になった、とか、ご自身の業務を広げるためにデジタルを活用する術はないか、とか、「必要に迫られて」というケースが多いと思いますが、まさに
「必要に迫られて、実務をやりながら」という環境
が、実はWEBマーケティングを身につける最高の環境であると、身をもって思っています。
その方法は...
1.本を読む
かなか難しいです。もちろん業界で書籍を書かれている方もたくさいいらっしゃって言いにくいところはありますが...デジタルツールの特徴のひとつは、機能がどんどん追加されること。機能だけではなく使い勝手も改善されていきます。本に記載された時点からも、この「追加・改善」はされていくわけです。もちろん本質的な、時間が経っても変わらないことは存在しますが、本「だけに頼る」というのは推奨しない方法です。
私の場合は、「既に学んでいる知識を体系的に整理するために本を読む」という使い方が多いです。
2.コンサルタントを使う
これも成功パターンは見つけにくいと思われます。事業者側には事業者ごとに「事情」「考え方」があります。業界の成功例やフレームワークを伝えていただいても、それが「事情により」うまく当てはまらないケースのほうが多いのではないでしょうか。ヒントを得て、そこから独自に考えを進める、は「あり」ですが、コンサルフィーに見合う方法ではありません。特に、CRMを重視する通販のようなビジネスモデルはマッチしないことが多いです
3.セミナー/資料請求
セミナーを主催されるBtoB企業さんには申し訳ないのですが...ヒントは得られます。すぐにそのサービスを利用するかどうかは別として、違う視点からの考え方を得ることはできます。セミナー参加したら、是非、質疑応答で(なんでもいいから)質問してみましょう(質問を考える、という点から、セミナー内容をモレなく聴く姿勢になれます)。
当然ですが、終了後(または資料請求後)に「フォローのアプローチ」は来ますが、これも極力対応してみるとよいでしょう。意外な発見、ヒントを得られる可能性は高いです。
ユーザーとして実体験してみる
もし「WEBマーケティング担当者」として、これから進んでいくのであれば是非推奨したい方法です。
4.オンラインショッピングしてみる
楽天でもAMAZONでも、独自店舗でもよいですが、消費者として「買い物」や「会員登録」をしてみましょう。購入や登録後に、そのサービス側がアプローチされる施策を「体感」してください。メールやLINEだけではなく、DMや同梱物、それらのコミュニケーションのタイミングなど、すべてが勉強になるはずです。繰り返し複数のサービスを経験することで、「いいもの」「よくないもの」を自分の中で判別できるようになります。
5.ポイントを貯める
実益を兼ねて...広告効果は別にして、さまざまな事業者が「新規獲得」のためにポイントサイトに出稿されています。ここでも、実際に申し込んでみたり、会員登録してみたり、行動をしてみましょう。事業者からのフォロー、これを実体験することが目的のひとつです。(もちろんポイントを貯める、ということを追求しても構いません)
少し観点を変えて
固い表現をすれば「資質」、言い換えれば「スタンス」がこうであるといいかもなあ、という点です。
6.「マルチタスク」をこなすタイプに
実際にWEBマーケティングと日々直面するようになると、「ひとつのことをドップリ掘り下げる」場面よりも、圧倒的に多いのが「複数のタスクを同時に進行する」ことです。この「マルチタスク」をこなせるようにならないとWEBマーケティングは手ごわいです。
また見方を少し変えて、「この広告を強化すると、どの数字が変化するのか」とか「この広告を停止すると、他のどの広告メニュ―に影響がでるのか」といった、複数のメニューにわたる関連性、というのも常に意識すべき世界です。
例えば仕事とは無関係の、集中できる趣味を持つ、とか、マルチタスクがもし苦手かも、ということであれば、視野を広げるような取組をお勧めします(これはWEBマーケティングに限らず必要かもしれません)。
おそらく、最も有効な手段は
振り返ってみると、「自分の中で何かが変わった瞬間」は次の場面だったかと思います。
7.実際に「自分で」動かしてみる
ブログでもnoteでも、SNSでもいいと思います。「集客」をしてみましょう。
「このタイミングでこんな内容の投稿をするとこんなに、いいね!、が集まる」
ということを体感してください。必然的に、「自分のこと」よりも「誰かに共感してもらうため」という書き方が意識されるはずです。
ニュースへのコメント投稿や、思い切ってアフィリエイトを実施するのもいいかもしれません。ここで(個人レベルでも)「読んでもらう記事を書くこと」、そして反応を予想して実際と比べる、ということは、まさに「WEBマーケティング」そのものです。
8.同業他社と接点を持ってみる
これまでの経験の中では、これが最強にプラスに働きました。「情報交換」を積極的に行うことが最初のステップです。仮に相手の話に充分ついていけないようであれば(最初のうちはそうでしょう)、自分の足りていないところを見出すことができます。また情報交換の時間を作ってもらうには、相手の要望にも答える必要があるので、事前準備として、自分の担当業務の「棚卸」することになります。ここで何かが「見える」ことも少なくありません。
例えば、自社よりもレベルが高いと思われる他社さんであっても、情報交換を持ちかけることは必ずしも無茶ではありません。なぜならば、多くのWEBマーケティング担当者さんは、特にWEBマーケティング担当者は、その社内で「他社と比較する手段を持たず、自社のやり方が正しいかどうか」疑問を抱えています。
オンラインなど手法はあります。思い切って行動することが、「次」につながります。
まとめです
どうやったら、WEBマーケティングを学べるか。
実は敷居は高くないです。
「動いてみる、動かしてみる、聞いてみる」
が大事なポイントです。ちっともデジタルではないのですが、意外に「泥臭い」行動が、多角的な「視点」を持てるようになったり、数字だけではない「感性」を養うのに、とても役立ちます。これら「視点」「感性」は、本を読んだり、受け身で話を聴くだけでは、けして高めることはできません。
「デジタル」から連想されるスマートなイメージは、実は「アナログ」的な行動がベースになっています。
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